兎角日記〜LGBTQ+は突然生えてきたのか?〜

兎角日記

こんにちは。二夕見宇兎丸です。
お腹が空いた状態で文章を書いていると、たまに頭が著しくフリーズしてしまいます。

ここ10年くらいで、ジェンダーに関するニュースを目にする機会が一気に増えたように思います。
以前は当たり前のように使われていた言葉が見直されたり、
スポーツやトイレなど、さまざまな場面で議論が行われたりしています。
こうした話題が出るたびに、いろいろ考えさせられます。

僕自身も、自分のジェンダーについては少し複雑な感覚があります。
これが一般的に言われるジェンダー・アイデンティティの話なのか、
それとも解離性同一性障害の影響もあるのかは、自分でもはっきりとは分かりません。

もっとも、無理に答えを一つに決める必要もないのかなと思っています。
現在はほぼ統合されていますが、僕には以前、それぞれ性別の捉え方が少し異なる人格がいました。

その影響もあってか、自分自身を「典型的な男性」と表現すると、少し違和感があります。
料理や裁縫が好きですし、花やかわいい動物も大好きです。
SNSでかわいいものを見つけると、思わず妹へ送ってしまいます。
だからといって、「では女性なのか」と聞かれると、それもしっくりきません。
この感覚は、当事者でないとなかなか伝わりにくいかもしれません。

近い例えを考えると、血液型占いに少し似ています。
「A型だから真面目なんでしょ。」
「O型だから大雑把なんでしょ。」
そう言われても、「いや、それは人それぞれでしょう。」と思いますよね。

僕にとって性別も、それに近い感覚があります。
もちろん、性別違和を強く感じ、医療的支援を必要とする方もいます。
一方で、僕のように「どちらか一つにきれいに当てはまらない」
という感覚で生きている人もいるのではないかと思います。
性自認だけでなく、好きになる相手や恋愛のあり方も、人それぞれです。

ところで、最近になってLGBTQ+の話題が急に増えたのはなぜでしょう。
本当に、この10年で突然LGBTQ+の人が増えたのでしょうか。

僕は、そうではないと思っています。
以前から、ずっと一定数いたのだと思います。
強い違和感に苦しんでいた人も、なんとなく生きづらさを抱えていた人も。
ただ、それを言葉にできる社会になってきたのではないでしょうか。

特に、後者のような「何となく違和感がある」という人は、自分でも気付きにくいものです。
僕も幼稚園の頃は、
「男の子は青、女の子はピンク。」
「男の子は恐竜やヒーロー、女の子は花やプリンセス。」
そんな空気をごく自然に受け入れていました。

ルールとして教えられたわけではありません。
でも、みんながそうしているから、「それが普通なんだ」と思っていました。
青色が好きだったのにピンクのスモッグを着て、「ゲットだぜ!」と言いたかったのに我慢して、
ピーターパンが好きだったのにウェンディが好きだと言っていました。

今振り返ると、周囲に悪意があったとは思いません。
ただ、社会の「普通」に合わせようとしているうちに、
自分自身を細かく知る機会を失っていたのかもしれない、と感じています。

このブログを書いてきましたが、ここまで自分の性別については、ほとんど触れてきませんでした。
それでも特に困ることはありませんでした。
だから僕は、普段の生活では性別を強く意識しなくても
成り立つ場面が多いのではないか、と感じています。

一方で、スポーツやトイレ、更衣室など、身体的な特徴が関わる場面には、
それとは別の難しさがあります。
人が安心して利用できる環境を守ることと、身体の性別と性自認が一致しない人への配慮は、
どちらも大切に考える必要があると思っています。

だからこそ、簡単に白黒つけられる問題ではありません。
僕自身も、「どこでも自由に利用できればいい」とは考えていません。
一方で、できるだけ安心して利用できる場所が増えてほしいとも思っています。

ニュースでは、ときどきLGBTQ+を名乗る人による不適切な行為が取り上げられることがあります。
そうした報道を見るたびに、「LGBTQ+は面倒だ」
という印象だけが広がってしまわないか、少し心配になります。

多くの人は、ごく普通に生活し、周囲へ配慮しながら暮らしています。
一部の人の行動だけで、すべての人が同じように見られてしまうのは、とても残念なことです。

結局のところ、僕が伝えたいのは、一人ひとり違うということです。
病名も、性別も、性的指向も、どれもその人の一部分にすぎません。
だから、ラベルだけで人を決めつけるのではなく、
その人自身を知ろうとしてもらえたら嬉しいです。
きっと、その方が少しだけ生きやすい世界になるのではないかと思っています。

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