兎角日記〜視覚過敏の世界〜

兎角日記

こんにちは。
二夕見宇兎丸です。
駅のホームで服の中を伝う汗が不愉快で、自然と眉間にしわが寄ってしまいます。

この時期は、かんかん照りがつらいですね。
暑さもさることながら、僕にとっては日差しそのものが凶悪です。

僕は視覚過敏があります。
光による刺激に弱く、眩しいものやコントラストの強いものを見ると、
頭痛やめまいがしたり、目にシャンプーが入ったような沁みる感覚がしたりします。
ひどい時には、その場で倒れてしまいそうになることもあります。

なので、太陽とはあまり相性が良くありません。

小さい頃から、白いものを見ると目が痛くなるのは普通のことだと思っていました。
僕の場合、その痛さはシャンプーやコンディショナーが目に入った時のような感覚です。
小学校高学年で中二病をこじらせた僕は、全身黒い服で統一し、
夏でも長袖を羽織って「太陽は嫌いだ」と言っていました。

なんだか吸血鬼みたいで格好いいじゃないですか。

実際、日焼けには弱く、すぐ赤くなって痛くなる体質だったので、
あながち嘘でもありませんでした。

中学生、高校生になると体育で長距離走をするようになりました。
校舎の影になっていない場所では暴力的な眠気に襲われ、日陰に入ると目が覚める。
それを何度も繰り返していました。
この時も、「自分は寝坊助だからかな」と思って終わらせていました。

また当時好きだったアニメのキャラクターが帽子をかぶっていたので、
真似をして帽子をかぶるようになりました。

そのキャラクターは中折れ帽でしたが、僕にはあまり似合わず、
代わりにハンチングやキャスケットを好んで被っていました。
最初はファッションのつもりだったのですが、
あまりの快適さに帽子なしでは外出できなくなりました。
それでも当時は、なぜ快適なのか分かっていませんでした。

ある日、黒板を書き写している時に、チョークの色が白なのか黄色なのか分からなくなりました。
白だと思えば白に見えるし、黄色だと思えば黄色に見える。
でも、もし黄色だとしたら、こんなに頻繁に使われるだろうか。
そんなことを考えていました。

ちょうどその頃、発達障害の可能性について調べ始めていたこともあり、
「感覚過敏」という言葉を知りました。

まずは視力の問題ではないことを確認するため、眼科を受診しました。
もともと視力が悪かったので、定期検診も兼ねて検査を受けました。
結果として、今の眼鏡で視力には問題ありませんでした。

しかし、白と黄色の区別がしづらいことや、眩しさで目が痛くなることについては、
眼科の範囲ではないと言われました。
そこで今度は眼鏡店へ行き、これまでの経緯を説明して色付きレンズを相談しました。

その時に、
「光の感じ方には個人差があり、人によっては色付きレンズで眩しさが軽減する場合があります」
と説明を受けました。
また、視覚過敏のある人の中には、近い色を見分けにくく感じる人もいるそうです。

僕は少し黄色がかったブラウンのレンズを選びました。
理由は、多くの人が真っ白だと感じるものが、僕には少し青白く見えていたからです。
感覚としては、スマートフォンのカメラで青みの強いフィルターをかけたような感じでしょうか。
全体的に白飛びして見えていたのです。

ところが、そのブラウンのレンズ越しに景色を見ると、不思議なくらい自然な白になりました。
晴れた日に少し青っぽく見えていた草木も、落ち着いた緑色に見えるようになりました。
現在は眼鏡を三本使い分けています。

ほとんど無色に見える薄いカラーのもの。
しっかり色は入っているけれど、相手から目が見えるもの。
そして、サングラスに近いくらい濃い色のもの。

天気や場所、その日の体調によって使い分けることで、以前よりずっと快適に過ごせています。
……もっとも、眼鏡ケースが三つとも大きいので、いつも荷物を圧迫しているのですが。

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