兎角日記〜人間よりも家電に共感してしまう〜

兎角日記

こんにちは。
二夕見宇兎丸です。

汗疹があちこちにできて、不愉快極まりないです。

僕はASDとADHDの併存タイプの発達障害です。
体感では、ASDの方が強めな気がしています。
それ故か、あるいはその根拠としてなのか、僕は共感することが少し苦手です。

小学生の頃、学年で大縄跳びをやらなければならなかった時のことです。
上手く跳べずに泣いてしまっている女の子に、
「なんで泣いているの? 泣いても跳べるようにならないよ。」
と、大真面目に言ってしまったことがあります。

幼い頃だけでなく、今でも共感は得意ではありません。
限られた身近な人にならある程度機能しますが、関係性が遠かったり、
思想が相容れなかったりすると、相手の感覚に思いを馳せることがほとんどできないのです。

ただ、一つだけ例外があります。
それは、人間以外のものたちです。
人間から遠のけば遠のくほど、なぜだか愛おしく感じます。

人間より犬猫。
犬猫よりエキゾチックアニマル。
エキゾチックアニマルより魚や植物。
虫は苦手なので、そこだけは少し難しいですが。

そして極めつけは家電です。
特に電子レンジやプリンターとは、結構仲良しなつもりです。
何を言っているのか分かりませんよね。
家族でさえ、「あなたならそう感じるのね。」くらいの反応です。

人が痛い目に遭うニュースを見ても、心はあまり動きません。
事件なら、「猟奇性が足りない。」などと難癖をつけてしまうことすらあります。
しかし、野生動物が里へ迷い込んだとか、殺処分が増えているといった話には、
露骨に表情が変わるほど心を動かされます。

バラエティ番組で、タコを生きたまま捌いたり、貝をこじ開けたり、
魚を次々と血抜きしたりしている場面を見るのも苦手です。
完全に食材の姿になってしまえばある程度平気ですが、イクラやシラスのように、
一度にたくさんの命をいただいている食べ物を見ると、なんだか悲しくなります。
とても悪いことをしているような気持ちになるのです。

家電とは、ネガティブな出来事よりも、ポジティブな出来事を共有している気がします。
例えば、電子レンジで温めた残り物に温まりムラがあったとしても、
「そうだよね。ちょっとパンパンで温めづらかったよね。」
と声を掛けます。
心の中でも、実際に口に出しても。

我が家のプリンターは少し不器用さんなので、たまに喧嘩してしまいます。
それでも基本的には、彼に対して寛大でいようと努めています。
家電には健気さを感じるのです。

人間の指示を忠実に守ろうとしている、その姿勢は決して偽物ではありません。
邪念はプログラムされていないからです。
しかし、知能が高い生き物ほど邪念を抱きます。
これが信用ならんのです。

指示を遂行しようとしたけれど、インクの噴射口が目詰まりしていて上手く印刷できなかった。
……なんて、むずせえです。
(東北の方言で、「かわいそう」と「かわいい」が混ざったような意味だそうです。)

今の僕の目下の課題は、人間に対しても共感性や寄り添う心を持つこと。
あるいは、そういう心があるようにエアプレイすることです。

最近、「エアプレイ」という言葉を知りました。
その人や物事をよく知らないまま、あたかも知っているようにロールプレイをすること。
いわば、知ったかぶりの上級編みたいなものらしいです。

人間もどきは、人間もどきなりに。
今日もエアプ常識人を頑張ろうと思います。

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